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このブログは長崎の登山クラブ「山人」の過去記事です


by yamabito
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天草の山(思いのほか、本格登山となりました)

【日程】2015年5月4-5日
【登った山】太郎丸岳, 次郎丸岳, 鋸岳, 白嶽
【ルート】今泉登山口→太郎丸嶽→次郎丸嶽→小鳥越→鋸嶽→白嶽キャンプ場→白嶽→今泉登山口
【天候】快晴
【メンバー】Jimny, mimimama, ひぼ
【レポート】hibo

天候不良のため中止となった大崩山行の代替案として、2班に別れて行動し、私達は天草へ行ってきました。
往路は島原半島の口之津港まで車で向かい、鬼池港行きのフェリーに乗りました。フェリーの待ち時間はなんと2時間。。連休中は混雑を避けられないようです。
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わずか30分間の船旅ですが、風にあたりながら青空、碧い海を眺めていると爽やかな気分になります。
天草初日は満月に見守られ、蛙の鳴き声を聞きながら夜が更けていきました。
すると、気の早い蛍が数ひき光を放つのを発見。仄かな明かりにすっかり癒されました。
翌朝は雲ひとつない澄みきった空!
7時45分、今泉にある登山口駐車場から出発し、まず太郎丸嶽を目指します。
天草の山(思いのほか、本格登山となりました)_d0326888_13230756.jpg
田園風景が広がるのどかな集落を抜けて山にはいると、陽射しをたっぷり浴びた新緑の眩しい、明るい道が続きます。
道の両側にシダが生い茂っている箇所もあり、まるでジャングルにいるような気分。島独特の植生が興味深いです。
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ミツバツツジ、アマクサミツバツツジ、ヤマツツジが、春の鮮やかな山に彩りを添えていました。
次郎丸との分岐を経て、大きな岩を這うようにして越えると、8時40分、太郎丸嶽山頂です。
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ほぼ360度のパノラマで天草の山々、眼下に広がる田んぼ、島原湾(?)、そして、となりに堂々とそびえる次郎丸嶽が見渡せます。思わず笑みがこぼれました。
分岐へ引き返し、次郎丸嶽へ。
暖かな日差しがまるで初夏のようで、さえずる鳥たちも心なしか嬉しそう。
高さ4mほどの丸い岩が現れ、ロープをつたって探険隊気分で登ると、9時16分、山頂へ到着です。
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次郎丸嶽ではさらに視界が広がって、開放的で気持ちいい~。のびのびとした心持ちになります。
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標高397mですが、山頂の岩が外へせりだしているため、高度感は抜群です。
山頂手前にも2箇所、岩のテラスがありました。
一休みしてから、小鳥越経由で鋸嶽を目指しますが、 ここから登山道の雰囲気がガラッと変わります。
鬱蒼と茂る森、一昨日の雨でぬかるみ滑りやすい道、急な傾斜。同じ山とは思えないほどです。フカフカの土と道に張られた蜘蛛の巣に象徴されるように、このルートを歩く人は少ないようです。まるで多良に来たような、本格的な山登りが楽しめました(この区間は写真がありません。)。
天草の山(思いのほか、本格登山となりました)_d0326888_13263766.jpg
鋸嶽と白嶽の分岐地点まで、息を切らしながら険しい道を登っている途中、前夜の話題を思い出しました。
『登山をしていて、山から教えてもらったことは何か?』。私が生き方にも通じると思ったひとつが、先が見えないときも一歩一歩進んでいけばいつの間にか乗り越えられることです。山頂へ向けて重い足を前へ運びました。
このあとまたも急展開。いきなり日当たりのいい、整備された砂利道の尾根に出合いました。
ここが白嶽方面と鋸嶽の分岐でした。11時13分に鋸嶽山頂へ到着し、キャンプ場の先にある白嶽へ進みます。
「白嶽はパスしようか」、との意見も出ましたが、行ってよかった白嶽♪
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山頂からは間近にエメラルドグリーンの八代海と、対岸に水俣・八代の街並みが見渡せて、まさに絶景。ずっと眺めていても飽きません。時刻は12時8分でした。
下山ルートの途中までは整備された道が続き、八代海を見下ろしながら気持ちよく下りました。
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駐車場に着いたのは13時45分。休憩も含めて、6時間の行程でした。
天候と機会に恵まれて遠く天草の山を満喫することができ、幸せでした。
今回登ったのはどれも低山の部類にはいると思いますが、変化に富んだルートで眺望も良く、ハイキングの醍醐味が味わえました。
太郎丸、次郎丸嶽にはわかりやすい案内板を立てていただいていて、感謝です。地元の方に愛されている様子が伺えます。
今度は観海アルプスと呼ばれる天草の山々の縦走に、みなさんと挑戦したいです。

by yamabito80110 | 2015-05-07 13:33 | ハイキング