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このブログは長崎の登山クラブ「山人」の過去記事です


by yamabito
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多良1day縦走 B班

【日程】2014.3.15(土)
【タイトル】多良1day縦走(B班)
【メンバー】L/しんたろ、nona、ゆかり、きょう、L/マリ 計5名(敬称略)
【天気】晴れ
【レポート】マリ

遂にこの日がやってきたーーーーーーーーー!
今日は、山人にとって今期最後のビッグプロジェクト 多良山系1day大縦走です。
郡岳~経ヶ嶽~多良岳~五家原岳~鳥甲岳~砂防ダムへ下山するコースです。
今回は体力や技術レベルに合わせて2partyに分かれて実施です。
山人メンバーの中で超パワフル健脚メンバーA班(3名)と、行ける所までチャレンジする私達B班(5名)です。
ルールとしては、関門タイムが設定されており、時間内に通過出来ない場合は途中下山です。
この日に向けて、何度かコースの下見やタイム確認も行いました。
普段の登山スピードでは間に合いあません、休憩もあるようでないようなものです。
スピードと体力の勝負です。
軽量化が何よりのカギです、不要な物は持って行かない、前夜もザックの中身を入れたり出したり。行動食、飲みもの、着る物、・・・何度、出し入れしたことか???・・・(これだけで疲れました(>_<)(笑))
朝起きが気になり、寝たようで寝てないような・・・AM3時20分起床。
まだ真っ暗で寒い朝5時、大村ICのコンビニにメンバーが集まりました。
全員揃って郡岳南登山口へ移動です。
辺りはまだ真っ暗でとても寒い。ヘッドライトを点灯し、コース・タイムなどの最終確認を行いました。準備運動も済ませ気合十分のメンバーです。
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出発予定時刻6時より、ちょっと早かったけど、最初の郡岳を目指して5時37分に出発!
スタートして・・数秒・・早くもA班の姿が見えなくなった・・。 早っ!
昨年の多良縦走は金泉寺小屋泊まりの1泊2日の予定で行った。シュラフや食料など12㌔ほどのザックを担いでの山行だった。山を初めて間もなかった私には、金泉寺までクタクタで皆に迷惑をかけてしまい苦い思い出となった。そんな昨年の自分にリベンジです。
昨年の経験者が3人です、登りながら昨年の記憶がよみがえってきました。
体もすぐに暑くなり衣服調整、気合十分でペースも速く、息が上がってきた。 
山頂に近くになると、霜柱と葉っぱが白くなっている。。まさか雪??(@_@;)
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早くも50分もかからずに郡岳山頂(6:23)へ到着!
空が薄っすらとピンクに きれいでした。
小休憩を行い、先は長いので出発した。(6:30)
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雪は想定外だった。。。郡岳でこれなら 先はもっと積もってるかも??
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予報の晴れマークと降水確率で判断してしまった私。雪の心配は考えていなかった。
軽量化重視の今日は、アイゼンなんて考えもしなかった。。。
遠目峠、遠目山へと向かう道はなだらかでとても気持ちがいい。スピードも出る。
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朝日が昇り、だんだん眩しく 明るくなってきた。
優しいアップダウンを駆け足で急ぐが・・・連鎖反応のように 転びまくり(笑)
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展望がいいところでしばしの休憩とした。
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今日、行こうとする経ヶ嶽、五家原岳、鳥甲山までが遠くに見えた。
五家原岳の鉄塔が小さ過ぎるわ!(>_<)  遠いわ~。 先を急ぐことに。
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国見岳への分岐がでてきた。(7:46)
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進むこと40分ほどで岩屋越に到着。(8:27)
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本プロジェクトには、私達を陰で支えて下さっているサポート隊の皆さんがいるのです。
私達がデポした車を回収移動や、リタイア時の救助体制などをして下さる為です。お昼に金泉寺で合流予定です。
登山道は雪があったり、なかったりと風向きで全く違った。石の上には氷だったりと歩き方に力が入ります。
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しばらくすると狸だまりを通過(8:54)
携帯の電波を探しながら、サポート隊へ通過報告をして先へ進んだ。
(歩きながらシャッター押す手もぶれます。今日は余裕などありません。ご了承を!)
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やっと、つげ尾に到着(9:57)。ここまでがちょっと長かった((+_+))
立ち休憩した。A班の進み具合が気になるがBも気合入れて経ヶ嶽へ GO!
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天気は良く、風もないので気持ちいい。
樹氷もキレイなはずだが 今日は見る余裕もない! 急ごう!
雪で足元が危ない、みんなで声を掛け合います。
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想定外の雪にメンバーも唖然です。
これじゃ、走れないし、スピードも出ない・・・グローブも春用だった。。
こんな はずじゃなかったと思うばかり。。。
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握るロープも木々も凍っていて チョー 冷たぁーー(涙)(T_T)
経ヶ嶽への最後の登り。雪で段差がなくなり有り難い雪にも感じる。
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そして、無事に経ヶ嶽へ到着!(10:25)
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早朝に出発した郡岳が もう、あんな遠くになっている。
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これまでの疲れを青空と樹氷が癒してくれた。
次はサポート隊が待ってくれている金泉寺を目指し出発(10:30)
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経ヶ嶽からの急な下りは、雪解けでべちゃべちゃです。
ここまでも、いろんな転び方をしてきたメンバー。ここだけは絶対に転びたくない!
(写真撮る余裕もなかった。。)
間もなくして、中山越へ到着(11:00)。登山者にもすれ違うようになってきた。
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登山道も良かったり、悪かったり。雪が少なくなり歩き易くなってきた。
笹ヶ岳分岐でマンサクも今日は写真撮る余裕はなかった。
西岳を巻きながら金泉寺を目指す。
登山者も増え、狭き登山道はプチ渋滞となった。
そこに 正面から「かめちゃん」登場!
私達を心配して、こっちへ向かって来てくれたとのこと。。
気になるA班は30分前に、もう金泉寺を出発したとか。恐るべし!A班 (@_@;)  
みんなが待ってくれている金泉寺へ無事に到着!(12:00)
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サポート隊が待っていてくれた金泉寺は本当にホッとした時間でした。
renkoさんお手製おいなりさんをおご馳走になりました。
めっちゃ、めっちゃ美味しかったです!
renkoさんの お母さん おご馳走様でした!
ゆかりちゃんは体調が悪いようで、ここ金泉寺で安静を取ることに。
ここからは4人です。みんなの熱い声援を頂き、フル充電で再出発です!
(12:10)
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中岳への登りはめっちゃ急で、私の息は上がりまくりでした。
ただ登るしかない! 一歩、一歩!と励まし合いながら登った。
標準タイムでは進んでいるようだが余裕が取れるほどスピードが上がらない。
だんだん疲れ、互いに膝や腰が痛くなってきた(>_<) 
登ること(13:13)に五家原へ到着! バンザーイ!
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サポート隊へ連絡をするが電波がない。
四苦八苦しているうちに時間だけが過ぎる。行動食を口にして出発(13:20)
急な下りを注意しながら下り、横峰峠へ到着(13:54)。
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関門タイムを無事にクリア。大花山分岐へと向かう。
気は焦っても、スピードが出ない。下見にきた記憶を元に登山道の勾配を予測する。
大花山分岐が出てきた(14:18)。ちょっと休憩し地図で確認して出発(14:21)
A班は行ったであろう大花山、B班はもちろんスルー。
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次は二合半岳を目指す、急な下りを終え林道と交差する二合半峠へ出た(14:36)。
遂ににここまできてしまった。まさかのまさかでびっくりの私。
あの日、下見に来ていた甲斐があった事になる。
ラストに向けて、ここでエネルギーチャージ。(14:40)
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二合半への急登を進む。でも、もうスピードがない。息が上がりぱなしだった。
もう、足が悲鳴を上げている、やっとの思いで二合半へ到着(14:49)。
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A班から大原越からの下山するとの報告が届いた。
大原越を15時に通過しなければ途中下山のB班は焦りだした。
もう10分しかない。急げ!急げ!
大原越までのアップダウンを走るが見えてこない大原越の標識。
せっかくならば最後の摩利支天と鳥甲岳まで行きたい私たち。
急いだが大原越に(15:10)到着。残念ながら10分タイムアウトとなった。
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でも、ここまで来れたことに満足だった。
反省もあるが来年への課題としよう!と言いながら、誰もいないであろう砂防公園へと向かった。
 
林道を下り、さぁ、ゴールもあと少し・・・・。
と その時、声が聞こえてき。
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橋の向こうにみんなが 見えたぁーー! キャー! バンザーイ!!
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思ってもいなかった出迎え、姿が見えた瞬間、めちゃ、めちゃ嬉しかった!(T_T)
サポート隊、完全制覇A班に迎えられてのゴールは幸せでした!(15:54) 
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温かいコーヒーを頂きました。達成感と無事に終わった事への安堵感でいっぱいでした。
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A班の皆さん 完全制覇 おめでとうございます☆彡

ふり返って、全行程を完歩出来なかったけれど、当初の目標の横峰越を通過し、大原越コースで下山出来たことは満足な結果でした。想定外の雪に直面し、催行決定を判断した私は、途中、どうなることか?と不安になりましたが同じリーダーであったしんたろさんが先頭を務めてくれて、いいペース配分でチームをまとめてくださいました。雪道でもメンバーへ注意がけ、そして体調が優れないメンバーの荷物をチームで分け合い、場を和ませ金泉寺まで無事に歩けたこと、後半でも、きつい時も互いに励まし合いながらゴールを目指し、楽しく頑張ったことが何よりの結果だと思いました。
まだ冷え込みが残る3月の山への認識の甘さ、ザックの軽量化、体力不足など反省や課題はたくさんあるけれど、チームみんなで1つのことをやり遂げたことは本当に嬉しかった。
最後にこの計画を密に考え準備して下さったA班リーダーののっしーさん、そして朝早くから私たちの為に準備お世話をして下さったサポート隊の皆さん、頑張って歩いたメンバーの皆さんに心より
感謝です。ありがとうございました。お疲れ様でした♪
今回、参加出来なかったメンバーの皆さんも 来年、是非、一緒にチャレンジしましょう!(#^.^#)
by yamabito80110 | 2014-03-17 11:12 | 縦走